個人事業主でも貿易(輸出入)はできる?国際宅急便と通関業者の賢い使い分け基準

Unknown

個人事業主だけど、海外から商品を仕入れて日本で販売したい」
「自分の作品を海外の顧客に届けたい」

このように、個人で貿易ビジネスを始めたいと考えている方が増えています。しかし、「個人事業主でも大手企業と同じように輸出入ができるのか?」「手続きはどうすればいいのか?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。

結論から申し上げますと、個人事業主でも貿易ビジネスは完全に可能です。

今回は、個人事業主が貿易を始める際の基本と、配送手段である「国際宅急便(クーリエ)」と「通関業者」の使い分けの基準を分かりやすく解説します。

目次

個人事業主でも貿易はできる!ただし注意点も

税関の手続きにおいて、輸入者・輸出者が法人か個人事業主かで差別されることはありません。個人事業主であっても、必要書類を揃えれば合法的に貿易を行うことができます。

ただし、個人で貿易を行う場合は以下の点に注意が必要です。

  • 規制物品の確認: 医薬品、化粧品、食品、植物などは、個人では輸入許可を取るのが非常に難しい法律(薬機法や食品衛生法など)があります。
  • 関税の支払い: 個人使用目的の「個人輸入」とは異なり、ビジネス目的の「小口輸入」となるため、原則としてすべての貨物に関税や消費税が課税されます。

これらをクリアするために重要になるのが、「どの配送ルートを使って輸出入するか」という選択です。

「国際宅急便」と「通関業者」の違いとは?

海外とのモノの行き来には、大きく分けて国際宅急便(クーリエ)を利用する方法と、通関業者に依頼する方法の2つがあります。

国際宅急便(クーリエ)とは?

DHL、FedEx、UPS、EMS(国際スピード郵便)などがこれに当たります。
ドア・ツー・ドア(送り主の玄関から届け先の玄関まで)の一貫輸送が特徴です。通関手続きも、航空会社や宅急便会社が自社で(または提携して)代行してくれます。

通関業者とは?

貨物の輸送(船や飛行機の手配)から、税関への複雑な申告手続き(通関)までをトータルでサポートする専門業者です。自社で船や飛行機を持たない場合が多く、荷主と運送会社の間に入って最適な物流ルートを組み立てます。

どちらを使う?賢い使い分けの「4つの基準」

個人事業主がこの2つを使い分ける際は、以下の4つの基準(量・金額・種類・スピード)で判断すると失敗しません。

① 貨物の「量」と「重さ」で選ぶ

  • 国際宅急便: ダンボール数箱程度、あるいは総重量が数十kg程度までの「軽い・小さい貨物」に向いています。
  • 通関業者: パレット単位の貨物や、コンテナを丸ごと使うような「重い・大きい貨物」に適しています。容積や重量が大きくなると、国際宅急便は運賃が跳ね上がります。

② 貨物の「総額(金額)」で選ぶ

  • 国際宅急便: 貨物の課税価格が「20万円以下」の場合、簡易的な通関手続き(少額貨物の簡易通関)が適用されるため、国際宅急便の手軽さが活きます。
  • 通関業者: 20万円を超える貨物や、高額な商業取引の場合は、正式な申告(一般申告)が必要です。通関業者に依頼することで、適切な税番(HSコード)での確実な申告が行えます。

③ 商品の「種類(法令の有無)」で選ぶ

  • 国際宅急便: 食品、化粧品、関係省庁への申請が必要な特殊な貨物は、国際宅急便では引き受けを拒否されるケースが多々あります。また、他法令の確認が必要なものは簡易通関ができません。
  • 通関業者: 専門知識を持った通関士が在籍しているため、食品衛生法や薬機法などが絡む複雑な貨物でも、事前に相談しながら正規の手続きを進めることができます。

④ 「納期(スピード)」で選ぶ

  • 国際宅急便: 航空便を利用した一貫輸送のため、とにかく早いです(数日〜1週間程度)。急ぎのサンプル品などは宅急便一択です。
  • 通関業者: 船便(時間はかかるがコストが安い)や航空便など、スケジュールと予算に合わせて最適なプランを柔軟に組むことができます。

迷ったらまずはプロに相談を

個人事業主の貿易ビジネスにおいて、最初は手軽な「国際宅急便」からスタートするケースが大半です。

しかし、ビジネスが軌道に乗り、「仕入れ量が増えてきた」「コンテナで安く運びたい」「他法令に引っかかるか不安な商品を扱いたい」というフェーズに入ったら、ぜひ「LIF」へご相談ください。

最適な物流ルートを構築することは、コスト削減だけでなく、予期せぬ通関トラブル(貨物の没収や積み戻し)を防ぐ最大の防御策になります。

LIFでは、個人事業主様の小口輸入・輸出のサポートも承っております。「これはどちらで送るべき?」という小さなお悩みから、株式会社LIFまでどうぞお気軽にお問い合わせください。

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